先日立ち寄った金融機関の前で、高齢の方が警察官数人に囲まれて話をしているのを見かけました。
今までにも何度か見かけた光景ですが、いつもより多い警察官の方たちがいたので驚きました。
振り込め詐欺被害数
数年前から金融機関では、振り込め詐欺被害防止のため、高齢者が高額の現金を振り込んだり、引き出したりする際には、詳細を尋ねたり、警察に通報したりするようになっています。
出典:「電話de詐欺*1の被害状況」(千葉県警察)加工作成しました
たった1週間の期間、千葉県内だけでもこれだけの被害が発生しています。日本全国を考えたらものすごい金額になるでしょう。
もし、窓口や警察官にあれこれ聞かれたら、「メンドクサイ」「ふざけるな!自分は騙されるような年じゃない」「ササッと用事を済ませようと思っていたのに思わぬ時間がかかってしまった」などと、思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、被害にあっていらっしゃる方が大勢いらっしゃるのが現実です。
焦った時は注意
以前、子供の学費を支払いに行った時の話です。
その日は納入最終日で、なんとか作った現金を持って郵便局へ行きました。手元にあるお金と口座にあるお金を合わせて振り込む予定でした。
まず、口座からお金を引き出します。全額揃ったところで口座から直接振り込んだほうが早いと思い込み、全額入金。
振込しようとするも出来ず、慌てて全額引き出そうとするも出来ず。
時間は迫っているし、起こっていることが理解できずで、パニックになりながら窓口に駆け込み、「今日中に振り込まないといけないんです」と事情説明。
窓口の方が落ち着いて教えてくれました。「上限額を変更すれば大丈夫ですよ。今すぐ手続きをしましょう。」
ATMでの引き出し上限があり、それに引っかかっていたのです。
無事振り込みできましたが、あんなに焦って、あたふたしたのは初めてでした。
普段冷静な方でも、予期せぬことが起こった状況で、時間に追われていたら冷静なままではいられなくなるかもしれません。
もし怪しい電話を受けたら、一呼吸おいてよく考えてみてください。疑わしい時は、ご家族や関係各所に確認してくださいね。
知ることは大事
予備知識がないまま詐欺電話に遭遇するよりも、少しでも手口や被害状況を知っていた方が、被害防止に役立つと思いますのでご紹介します。
何度となくテレビや新聞で取り上げられているにも関わらず、なかなかなくならない詐欺被害。
年々新しい手口が発生したりしているようなので、私たちも情報を得て予防しましょう。
最後に
冒頭の光景に遭遇した翌日、行政からの広報メールに「昨日、振り込め詐欺の受け子を逮捕しました。きっかっけは金融機関の窓口からの通報でした。」とありました。
私がお見かけした人ではないかもしれませんが、ああいった地道な活動が被害を防止したのです。
職務とはいえ、警察官の方々の冷静かつ穏やかで、粘り強い対応には頭が下がります。本当にいつもありがとうございます。
詐欺にかかわらず、若くても高齢でも、多額の現金を持って歩くのは怖いですよね。なるべくそういう状況を作らないように、気を付けたいと思います。
最後の最後に
金融機関でちらっと見かけた振り込み詐欺ポスターに、「60歳以上で100万円以上~」と書いてあった気がしました。
60歳!? もうすぐじゃん…
老眼なので、次回眼鏡かけて確かめてきます!
*1:千葉県では振り込め詐欺含め電話等で騙し、他人名義の口座に振り込ませたり、現金を用意させて受け取りに来るような詐欺のことをさします